Mirror Ball Closet

他愛無い毎日と浪費される余生

背水 切腹 打首

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京都に住みたい。

どことは言わないけど、できるなら四条のあたりに近いと良い。

夏は過酷そうだが、あの緑鮮やかな夏の京都は結構好きだ。

昔から京都が好きだった。

あの街並みや、風情というか、情緒と言うか。

地元の方も結構好きではあるのだけど、死ぬまでに1度くらい京都で暮らしてみたい。

新幹線の時間を気にせず、無意味な休日を、あの土地で過ごしてみたい。

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とても好きなケーキ屋さんがあった。

今までも、なんなら、きっとこの先も1番心に残るパティスリーなんじゃないかと思う。

京都の四条にあって、今はもう閉店してしまったのだけど。

東の方から、何度か通った。その度に、素晴らしいなぁと心打たれたもの。

失くしてからもう数年経つのに、未だに愛おしいと思う。

洋菓子に対する執念に、呪われている。

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呪いを解きたいのだが、その方法が分からないまま数年経った。

また最近その呪いと向き合っているのだけど、程々うんざりする。

南瓜を馬車に変えて、どこか遠くに連れ去ってくれたらいいのに。

それこそ京都とかに。奈良でも良いな。静かで、豊かなところが良い。

白馬の王子様でも、鋼鉄の列車でも、まぁなんでもいいのだけと。この呪いが解けたら、もっと楽なのに、と言うのはずっと前から知っている。

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生まれ変わるなら、平凡な感性の平凡な人になりたい。

もし生まれ変わらないという選択肢があれば、迷いなくそれを選ぶ。

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